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Ken's notes

音楽、作曲・DTM、映画など

「美女と野獣(Beauty and the Beast)」5音の魔術

 

どうも、ケニーです!

 今回は、前記事2つとは少しスタイルを変えてメロディとモチーフについて書きたいと思います。コード進行などについては触れません。

題材は、エマ・ワトソン主演で今話題になってる映画美女と野獣のテーマ曲です。

www.youtube.com

 作曲したのはディズニーではお馴染み、アラン・メンケン(Alan Menken)氏。

彼はその他多くのディズニー映画の作曲に携わっています(「アラジン」、「リトル・マーメイド」などなど...)

どれもキャッチーで夢が広がるような曲ばかりですよね!

考察

 この「Beauty and the Beast」という曲、アリアナが最初に"Tale as old as time"という音型を歌った時点で、1曲を通したモチーフが決定しています!(歌に入る前のイントロでももちろんそれが使われてますが)。

以下はアリアナの最初のパート8小節分です。

※細かいフェイクや歌い回しは簡略化しています。

f:id:ken-note:20170505222102p:plain

 基本的に5音で一つのかたまり(8分音符4つ+2分音符or全音)になっているのがよくわかります。

・1、3、5小節目の8分音符は上行形

・6、7小節目の8分音符は下行形

この後、ジョンのパートの"Both a little scared"から上下ジグザグに進んだりはしますが、「8分音符4つ+2分音符or全音」の音型は1曲通して崩れません。

曲のメロディすべてが、最初の"Tale as old as time"のメロディを変化させたものです。

「何度も繰り返す」

これは音楽で本当に大事な部分になります。

繰り返すことで、人の記憶にも残りやすくキャッチーなメロディとなります(その繰り返し方も大変重要にはなってきます)。

 

これは分かりやすく、モチーフを大切に何度も使っている曲ですが、基本的にキャッチーなポップスでは、モチーフをむやみやたらに変えるようなことはしないのが得策かと...。

 

5音で一つのかたまりの例としてもう1曲参考に挙げて、記事を締めくくります。。。

Harry Connick Jr. - It Had to Be You

www.youtube.com

 

以上です!

 

もっとこういう解説が読みたい、知りたいといったことがあればできる限り反映させていけたらな、と考えていますので、お気軽にコメントなどいただければと思います。

【アナライズ】「スター・ウォーズ」の「アナキンのテーマ」(一部)

 

どうも、ケニーです。

前回は「E.T.」のテーマの一部解説でした。

 

今回は、、、

スター・ウォーズ「アナキンのテーマ」(序盤4小節)です!

スター・ウォーズというと、あの壮大で勇ましいメインテーマの方を思い浮かべる方が多いかもしれません。

 

しかし今回は、落ち着きがあり、美しいこの曲を選びました。序盤4小節は木管楽器のみで、その後に弦楽器が中心に奏でられます。

そして、曲の中で使われてる金管楽器は、「ホルン」のみです。

金管をあまり使わなくても、ここまでダイナミクスがあって盛り上げられるのですね~

 

ということで、さっそく。

全体とパートごとに分けたものをアップします。

上から順に「全体」「フルート」「オーボエ」「イングリッシュ・ホルン」「クラリネット」「バスーン(ファゴット)」

理論

 キー:Eメジャー

パート:フルート、オーボエイングリッシュ・ホルンクラリネット

バスーン

 

自分なりの分析では以下のコード進行になっています。

E → F♯/E → F♯7/G → Bsus4(9) → E/B →

CM7/B → C7(♯11)/A♯ → Em(♯11) → CM7(♯11) → E/B

 

Ⅰ→ Ⅱ/Ⅰ → Ⅱ7/♭Ⅲ → Ⅴsus4(9) → Ⅰ/Ⅴ →

♭ⅥM7/Ⅴ → ♭Ⅵ7(♯11)/♯Ⅳ → Ⅰm(♯11) → ♭ⅥM7(♯11) → Ⅰ/Ⅴ

(割と特殊な書き方をしているかもしれないので、わかりにくい部分があるかと思います...)

 

ここで注目したのは、2つ目の和音(Ⅱ/Ⅰ)と、6つ目の和音(♭Ⅵ/Ⅴ)。

①「Ⅰ→Ⅱ/Ⅰ」の流れは、ハリウッド映画音楽ではよく聴きます。

一時的にリディアンの旋法を取り入れる形になるからかもしれません。

(Ⅱのメジャーの和音が、♯Ⅳを含んでいるため)

 

②「♭ⅥM7/Ⅴ」(♭Ⅵの第三転回系)の和音は、ジョン・ウィリアムズがよく使っていると思います(ET、レイダースマーチ...etc)。

M7の音と根音が半音で当たり、独特の透明感を出しているように感じます。

自分は、ホルンにこの和音を担当させることが多いです。

 

音色・要素別

フルート【主旋律】

オーボエ【主旋律・ハモリ】

イングリッシュホルン【主旋律オクターブ下】

クラリネット【対旋律】

バスーン【対旋律・バス】

打ち込み

いつものように、すべてEastWestのHollywood Woodwindsを使っています。

楽器によっては、Expressionを一番下まで下げることで音量を下げていきたいのにも関わらず、もっと小さくなるはずでしょ!っていうレベルで鳴り続けてくれる大変有難~い楽器があります(特に木管!!!)。

今回であればフルート。

これについてはExpressionに加えて、ボリュームをDAWの方で下げていくようにオートメーションを書いています。2つの合わせ技です。

それによって、他の楽器との音量バランスも取っていくことも可能です。

※今回はあまり時間をかけてないので、良い打ち込みの例ではないかもしれません^^;

 

以上、「アナキンのテーマ」の自分なりの解説でした。

 

もっとこういう解説が読みたい、知りたいといったことがあればできる限り反映させていけたらな、と考えていますので、お気軽にコメントなどいただければと思います!

 

では~

【アナライズ】「E.T.」のテーマ(一部) Part. 1

 

はじめまして。ケニーです。

 

最初の記事なので前置きで伝えたいことも多くありますが、一言でまとめます。

 

「このブログを読み続けていただければ、ハリウッド映画音楽のような曲を作れるようになる!(かもしれません)

※主に、自分の音楽観・作曲のこと(楽曲解説・打ち込み・理論・マインド)について語っていきます。

 

ということで、さっそく。

本日は映画E.T.のテーマ『Flying Theme』の一部。

以下の2:30~2:44あたりをポイントに絞って解説します(前に自分で打ち込んだものです)。

 

4小節分。曲の中盤で盛り上がり、一度落ち着く部分ですね。

「また地味な部分を取り上げたな」なんて思うかもしれませんが、

こういった部分にこそ、大事な要素が簡潔にまとまって入っていたりします。

(パートが少なくて解説が楽...)

 

全体とパートごとに分けたものをアップします。

上から順に「全体」「フルート」「ハープ&チェレスタ」「ヴァイオリン」

 

理論

 キー:Cリディアン

パート:フルート、ハープ、チェレスタ、ヴァイオリン

 

こちらの部分はすべて、「Cリディアンスケール」で構成されています。

以下のように、普通のCメジャースケールの4番目の音を半音上げたものです。

 f:id:ken-note:20170407225119p:plain

 自分は、リディアンを「少し不思議な感じ」「浮遊感」「透明感」を出すときによく使います。使いまくってます。多用です。

これが使いこなせればハリウッド映画音楽の一部を習得できたといっても過言ではないかもしれません。

 

そして、リディアンを使ったフルートの主旋律の下で、ヴァイオリンがトレモロで鳴っています。

このヴァイオリン、小節ごとに以下のようなコードを使用しています。

1~3小節:CM7(9)

4小節:C(#11, 13)

ジョン・ウィリアムズは9thの音をこういったところで入れるのを頻繁に耳にします。

また、4小節目では、#11(ファ#)と5の音(ソ)を半音でぶつけて鳴らすことで、解決せず少し不安定な印象を与えています。

こういった繊細なコントロールを積み重ねることで、ジョン・ウィリアムズ他、ハリウッド作曲家たちの音楽はレベルの高いものとなっているのだと思います。

 

音色・要素別

フルート【主旋律】:「柔らかさ」「優しさ」

ハープ【スケール上下】:「浮遊感」「透明感」「ファンタジー感」

チェレスタ【スケール上】:「キラキラ」「夢」「ファンタジー感」

ヴァイオリン【トレモロ】:「透明感」「柔らかさ」「緊張感」

打ち込み

打ち込みのテクニック的なところにも触れてみます。

今回は2点。

 

1.ハープ

ハープの楽譜には、"gliss ad lib"と表記されて、指定の音符(あるいはハープペダルの記譜)の後に、波線のようなものが書かれていることがあります。

 こちらに関しては、自分はその指定の音符が満遍なく出てくるように打ち込むことが多いです。あとは、元の音源をよく聴いて、それっぽくなるように打ち込みます。

今回の場合だと、32分音符くらいでスケールを上下させています。もしDAWにヒューマナイズ機能が付いていれば、それを使って自然な感じに近づけるのもアリです。

 

2.ヴァイオリン

 今回、ヴァイオリンパートはずっとトレモロでした。

実際に弾くときは、2音間を交互に細かく鳴らしていくのでしょうが、打ち込みでそれを愚直に再現しようとすると、不自然さが残ったり、独特の質感が出なかったりします(少なくとも自分の持っている音源「EastWestハリウッドストリングス」ではそうなります)。

なので、EastWestハリウッドストリングスであれば、「Tremolo」のパッチを使って以下のようにベタっと打ち込んでみています。今のところ、自分が打ち込む中ではこのパターンについては、以下の方法が一番良い感じになります。

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以上、「E.T.」のテーマ(一部) の解説でしたが、Part.1があるということはPart.2もありそうですね!

もっとこういう解説が読みたい、知りたいといったことがあればできる限り反映させていけたらな、と考えていますので、お気軽にコメントなどいただければと思います!

 

ではでは~