SHIINBLOG

ハリウッド映画音楽の作り方

音楽、作曲・DTM、映画など。Twitter: @Kenny_s3

【アナライズ】「E.T.」のテーマ(一部) Part. 1

 

はじめまして。ケニーです。

 

最初の記事なので前置きで伝えたいことも多くありますが、一言でまとめます。

 

「このブログを読み続けていただければ、ハリウッド映画音楽のような曲を作れるようになる!(かもしれません)

※主に、自分の音楽観・作曲のこと(楽曲解説・打ち込み・理論・マインド)について語っていきます。

 

ということで、さっそく。

本日は映画E.T.のテーマ『Flying Theme』の一部。

以下の2:30~2:44あたりをポイントに絞って解説します(前に自分で打ち込んだものです)。

 

4小節分。曲の中盤で盛り上がり、一度落ち着く部分ですね。

「また地味な部分を取り上げたな」なんて思うかもしれませんが、

こういった部分にこそ、大事な要素が簡潔にまとまって入っていたりします。

(パートが少なくて解説が楽...)

 

全体とパートごとに分けたものをアップします。

上から順に「全体」「フルート」「ハープ&チェレスタ」「ヴァイオリン」

 

理論

 キー:Cリディアン

パート:フルート、ハープ、チェレスタ、ヴァイオリン

 

こちらの部分はすべて、「Cリディアンスケール」で構成されています。

以下のように、普通のCメジャースケールの4番目の音を半音上げたものです。

 f:id:ken-note:20170407225119p:plain

 自分は、リディアンを「少し不思議な感じ」「浮遊感」「透明感」を出すときによく使います。使いまくってます。多用です。

これが使いこなせればハリウッド映画音楽の一部を習得できたといっても過言ではないかもしれません。

 

そして、リディアンを使ったフルートの主旋律の下で、ヴァイオリンがトレモロで鳴っています。

このヴァイオリン、小節ごとに以下のようなコードを使用しています。

1~3小節:CM7(9)

4小節:C(#11, 13)

ジョン・ウィリアムズは9thの音をこういったところで入れるのを頻繁に耳にします。

また、4小節目では、#11(ファ#)と5の音(ソ)を半音でぶつけて鳴らすことで、解決せず少し不安定な印象を与えています。

こういった繊細なコントロールを積み重ねることで、ジョン・ウィリアムズ他、ハリウッド作曲家たちの音楽はレベルの高いものとなっているのだと思います。

 

音色・要素別

フルート【主旋律】:「柔らかさ」「優しさ」

ハープ【スケール上下】:「浮遊感」「透明感」「ファンタジー感」

チェレスタ【スケール上】:「キラキラ」「夢」「ファンタジー感」

ヴァイオリン【トレモロ】:「透明感」「柔らかさ」「緊張感」

打ち込み

打ち込みのテクニック的なところにも触れてみます。

今回は2点。

 

1.ハープ

ハープの楽譜には、"gliss ad lib"と表記されて、指定の音符(あるいはハープペダルの記譜)の後に、波線のようなものが書かれていることがあります。

 こちらに関しては、自分はその指定の音符が満遍なく出てくるように打ち込むことが多いです。あとは、元の音源をよく聴いて、それっぽくなるように打ち込みます。

今回の場合だと、32分音符くらいでスケールを上下させています。もしDAWにヒューマナイズ機能が付いていれば、それを使って自然な感じに近づけるのもアリです。

 

2.ヴァイオリン

 今回、ヴァイオリンパートはずっとトレモロでした。

実際に弾くときは、2音間を交互に細かく鳴らしていくのでしょうが、打ち込みでそれを愚直に再現しようとすると、不自然さが残ったり、独特の質感が出なかったりします(少なくとも自分の持っている音源「EastWestハリウッドストリングス」ではそうなります)。

なので、EastWestハリウッドストリングスであれば、「Tremolo」のパッチを使って以下のようにベタっと打ち込んでみています。今のところ、自分が打ち込む中ではこのパターンについては、以下の方法が一番良い感じになります。

f:id:ken-note:20170408030258p:plain

 

以上、「E.T.」のテーマ(一部) の解説でしたが、Part.1があるということはPart.2もありそうですね!

もっとこういう解説が読みたい、知りたいといったことがあればできる限り反映させていけたらな、と考えていますので、お気軽にコメントなどいただければと思います!

 

ではでは~