「美女と野獣(Beauty and the Beast)」5音の魔術
どうも、ケニーです!
今回は、前記事2つとは少しスタイルを変えてメロディとモチーフについて書きたいと思います。コード進行などについては触れません。
題材は、エマ・ワトソン主演で今話題になってる映画「美女と野獣」のテーマ曲です。
作曲したのはディズニーではお馴染み、アラン・メンケン(Alan Menken)氏。
彼はその他多くのディズニー映画の作曲に携わっています(「アラジン」、「リトル・マーメイド」などなど...)
どれもキャッチーで夢が広がるような曲ばかりですよね!
考察
この「Beauty and the Beast」という曲、アリアナが最初に"Tale as old as time"という音型を歌った時点で、1曲を通したモチーフが決定しています!(歌に入る前のイントロでももちろんそれが使われてますが)。
以下はアリアナの最初のパート8小節分です。
※細かいフェイクや歌い回しは簡略化しています。
基本的に5音で一つのかたまり(8分音符4つ+2分音符or全音符)になっているのがよくわかります。
・1、3、5小節目の8分音符は上行形
・6、7小節目の8分音符は下行形
この後、ジョンのパートの"Both a little scared"から上下ジグザグに進んだりはしますが、「8分音符4つ+2分音符or全音符」の音型は1曲通して崩れません。
曲のメロディすべてが、最初の"Tale as old as time"のメロディを変化させたものです。
「何度も繰り返す」
これは音楽で本当に大事な部分になります。
繰り返すことで、人の記憶にも残りやすくキャッチーなメロディとなります(その繰り返し方も大変重要にはなってきます)。
これは分かりやすく、モチーフを大切に何度も使っている曲ですが、基本的にキャッチーなポップスでは、モチーフをむやみやたらに変えるようなことはしないのが得策かと...。
5音で一つのかたまりの例としてもう1曲参考に挙げて、記事を締めくくります。。。
Harry Connick Jr. - It Had to Be You
以上です!
もっとこういう解説が読みたい、知りたいといったことがあればできる限り反映させていけたらな、と考えていますので、お気軽にコメントなどいただければと思います。